納骨堂・永代供養墓
最近、新聞やテレビで話題になっております納骨堂や永代供養墓ですが、実は各寺院では古く(戦前)からあり、お墓の建立の間、一時的に本堂の一部や敷地内の建物で遺骨を預っておりました。近年、墓地不足が慢性化している首都圏では寺院内だけに限らず、単体として増加傾向にあります。
利用者側の事情としては、お墓の承継者がおらず、先祖代々の墓がいずれは無縁墓になってしまうことを懸念するケースや、子孫に負担をかけないよう、納骨堂や永代供養墓を選ぶケースが多いようです。
また、「高齢になって、お墓参りがつらくなった」、「お墓が遠方にあってなかなか足を運べず、手入れが行き届かない」などの理由で、元々あったお墓を撤去する「墓じまい」をして、管理しやすく、交通至便な場所にある納骨堂や永代供養墓に「改葬」する方も増加しております。
納骨堂とは
個人、夫婦といった単位でご遺骨を収蔵することができる「納骨スペース」です。専用の建物か室内の棚(ロッカー)に設けられていることが多く、ご遺骨を土に還さず「骨壺でそのまま収蔵する」点と、「ひとつの建物の中にたくさんの納骨スペースを備えている」点が、従来のお墓との大きな違いといえます。一般的なお墓を「一戸建て」、納骨堂を「マンション」と例えるとわかりやすいかもしれません。運営母体で大別すると、①寺院が運営する納骨堂、②自治体が運営する公営納骨堂、③宗教法人・財団法人・社団法人が運営する民営納骨堂があります。
永代供養墓とは
寺院、自治体、民間霊園が建墓して、家族に代わって墓守(供養・管理)をしてくれるお墓です。お参りは自由にできますが、お参りする人がいなくても、いなくなっても無縁仏・無縁墓になる心配がありません。
一般的にお骨(骨壺)をカロート(納骨室)収蔵する方法により分別され、「合祀タイプ」は、ご遺骨をカロート内の合祀スペース(お墓の下)に散骨し、「骨壺安置タイプ」は、カロート内空所の骨壺安置スペース (棚、壇等)に骨壺(あるいは別の納骨容器)を、安置(期限付きの場合は7~33回忌後に合祀)します。合祀タイプは合祀スペースに多くの方が埋葬されておりますので、一旦埋葬しますと、故人のお骨の分骨や、お骨の改葬、返還が出来ないことがほとんどです。
表組みを左右にスクロールしてご覧いただけます。
霊園名 | 納骨堂 | 永代供養墓 | |||
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搬送式 | 棚式 | 合祀 | 骨壷有期間 | 骨壷無期限 永代型 |
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三浦霊園 | ◯ |
◯ ・33回忌まで |
◯ |
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春秋苑 | ◯ |
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日本庭園陵墓 紅葉亭 | ◯ ・33回忌まで |
◯ |
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メモリアルフォレスト多摩 | ◯ |
◯ |
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都筑港北霊園 | ◯ |
◯ ・13回忌まで ・33回忌まで |
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海老名フォーシーズンメモリアル | ◯ ・13年間1名様 ・13年間3名様 |
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藤沢城南霊園 | ◯ |
◯ ・納骨から5年間 |
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茅ケ崎霊園 永久の郷 | ◯ |
◯ ・32年間 |
◯ |
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平塚中央霊園 II | ◯ |
◯ ・13回忌まで |
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川崎中央霊園 南小杉メモリアル | ◯ |
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横浜あさひ霊園 | ◯ |
◯ ・33年 |
◯ |
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川崎霊園 | ◯ |
◯ |